愛マイうさぎ!~キケンな王子様にご用心~
「はあ……」
身体が重くてダルい。
学校に行きたくない。
けれど、行かなきゃまだ始まったばかりなのに私だけ出遅れちゃう。
私は重い身体を起こし、支度をした。
「あら、おはよう渚。朝ごはん食べるでしょ?」
「いらない……」
「何言ってるの!朝ごはん食べないとパワーも出ないわよ!」
私はお母さんの声を無視して、玄関を出た。
ごめんね、お母さん。
食欲もないし、喉に通る気がしない。
「よし」
気持ちを早く切り替えなくっちゃ。
私は元気だけが取り柄なんだから。
「おはよ」
急に声がして、前を見て見ると、
「爽ちゃん……!」
家の外に爽ちゃんが立っていた。