愛マイうさぎ!~キケンな王子様にご用心~

「昨日は言い過ぎた。ごめん」

「ううん、私の方こそ!勝手に爽ちゃんに当たっちゃって……ごめんね」


頭を下げて謝り、顔を上げるとお互いふふっと笑いあった。


無事仲直りした私たちは、一緒に学校に向かった。

並んで歩いて、他愛もない話をしていると、


「あ……」


女の人と楽しそうに歩きながら登校している、宇佐美先輩が居た。

ほら、やっぱり私が特別なんかじゃなかった。

あの人には、私以外にもこうやって可愛い女の子が周りに沢山いるんだ。



「ちょっと、お前……!」

「爽ちゃん!いいよもう、ほら行くよ!」



きっと、私のために宇佐美先輩を呼び止めて何か言うつもりだっただろう爽ちゃんを止めて、

手を引いて宇佐美先輩の先を歩いた。


もう、忘れる。

そう決めたから……


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