愛マイうさぎ!~キケンな王子様にご用心~
「爽ちゃん、ありがとうね。私はもう大丈夫だから!あと、昨日ハンバーグ凄く美味しかったのに残してごめんね。次は綺麗に食べるから、また作ってね!じゃあね!」
私は大きく手を振り、爽ちゃんと別れた。
元気に振る舞う私を見て、爽ちゃんは心配そうに見て居たけど……
爽ちゃんって本当に優しい。
爽ちゃんが本当に自分のお兄ちゃんだったら良かったのに、そう思いながら教室に向かった。
「渚!!」
教室に着くと、加菜が私の所に走って来た。
「加菜、おはよう」
「おはよう。昨日心配したんだよ?あれから全然連絡して来ないんだから……って、凄い目腫れてるよ!どうしたのよ」
「ごめんね。昨日ね、私……」
私は、昨日起こった出来事を、加菜に全て話した。