愛マイうさぎ!~キケンな王子様にご用心~
「ほら!もう渚には私が居るじゃん!あんな奴なんか忘れて、もっとせっかくの高校生活私と一緒に楽しもうよ!」
「加菜ああー……っ」
私は加菜に泣きながら抱きついた。
本当にいい友達を持った。
爽ちゃんも、加菜も。
自分はどれだけ周りに恵まれて居るのか、改めて思い知らされた。
「ほらもうまた目腫れちゃうよ!泣かないの!」
もう、宇佐美先輩のことはきっぱり忘れる。
加菜の言う通り、せっかくやっと憧れてた高校生になれたんだから、
楽しまないと勿体無いよね。
まだまだ、これからだ!
と私は自分に喝を入れた。