愛マイうさぎ!~キケンな王子様にご用心~
「うわあ、まさかのだねえ……勝てるかなあ。ウサギ王子、去年一年生の時も大活躍して、優勝に導いたらしいよ」
「そう、なんだ……」
そんなこと言われたら、気になる。
どんなプレイをするんだろう。
きっと、かっこいいんだうな……
「ハッ……!ダメダメ!」
私は首をブンブンと横に振り、自分のクラスの応援に集中しようと決めた。
はずだったけれど……
「亮介ナイスシュート!」
試合が始まると、どんどん宇佐美先輩がシュートを決め、点を稼いでいた。
凄い……
綺麗なフォームで、意図も簡単に点を入れていく。
まるで、ゴールにボールが吸い込まれていくかのように。
ボーッと見惚れていると、
「危ない!!」
ボールが私に向かって飛んできていた。