愛マイうさぎ!~キケンな王子様にご用心~

「あんた、どこでどうやって手に入れたのそれ?!」

「え、いや、えっと……」


机をバンと叩いて、ぐっと顔を寄せながら尋問してくる加菜。

気が付けばクラスのほかの女子たちも私の机の周りに集まっていた。


「まさか、渚ってウサギ王子の知り合いだったの?」

「あの、ウサギ王子って……誰ですか?」


私が遠慮がちにそう聞くと、加菜を含めた周りの女子たちが口をポカンとあけ、一瞬で空気が凍り付いたのが分かった。

え、そんなにダメな質問したのかな。
だって本当に知らないんだもん。

ウサギ王子とか言われても……
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