好きって言うまで離さねぇ。
「今日は大事な話がある、と奥様がおっしゃってましたよ」
階段を降りながら京香さんが口を開いた。
大事な話かぁ……
「な、なんだろう……」
お母さんのそういう話って、ろくなことない気がする。
結婚の話だって急に言われたし、突拍子もないことを言いだすかも?
うわぁ出来れば聞きたくない……
表情を曇らせながら朝食が並んだダイニングへ入った。
「おはよー!侑梨♪」
「おはよう、侑梨」