好きって言うまで離さねぇ。



にっこりと笑うお母さん。



………い、いやいや!


“夫婦同然”!?


それ、おかしいよ?



なんとか冬哉がウチに来ることを阻止しようと、頭をひねる。



「あっ!お父さん!何とか言ってよ!」


矛先をお父さんに向ける。


お父さんは、娘が男と一つ屋根の下なんて許さないでしょ?


許しちゃダメだよね!?



「ん?俺は……」


お父さんはそう言ってから読んでいた新聞をバサッと閉じた。



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