好きって言うまで離さねぇ。



「は!?……俺が?」


何でだよ、と物語っている瞳。


とりあえず今朝のことを話してしまわないと……!



「あのね……」


私がお母さん達の事情を話すと、冬哉はすぐ納得した。



「……そういうことか」


そう言う冬哉は少し悲しそうな顔をしているような……


それはきっと私の勘違いだよね。


気にすることなく話を進める。



「泊まりに来てもらえる……?」


目を少し伏せて聞くと、頭上からふっと笑う声が聞こえた。



< 113 / 359 >

この作品をシェア

pagetop