好きって言うまで離さねぇ。
坂井にクーラーつけるように頼もうかな、なんて考える。
「……な、何でもねぇから…」
やっぱり顔を赤くしたまま、窓の外に目をやった冬哉。
とりあえず元気ならいっか、なんて自分の中で解決させる。
「到着いたしました」
すると、ちょうど学校に着いた。
「お、降りるぞ!」
やけに慌てた様子の冬哉。
言われなくても降りるってば、と小さな声で言いながら私も車から降りた。
ほんとにおかしな態度……