好きって言うまで離さねぇ。
「わ、大丈夫!?藍河さんと何かあった?」
果世は私を支えてくれながら冬哉が歩いて行った方向を見た。
もうかなり小さくなっている背中を、私も見つめる。
「ゴールデンウィークに冬哉が泊まりに来るの……」
私はため息混じりで言った。
お母さんが言ったことだから仕方ない。
断られなくてよかった、と思うけど決して嬉しいわけじゃない。
「えっ!?な、何よそれ!ヤバくない?」
……ヤバい?