好きって言うまで離さねぇ。
楽しみなさい、ってね……!
ムリだよ!……どこをどう楽しめばいいのよ!
目で訴えても果世はそれ以上なにも言わなくて、分からなかった。
そして、家に帰るとさらに驚くことを聞いた。
『私達はゴールデンウィーク中、ずっといないから、冬哉くんには4日間泊まってもらいなさい♪』
………もう、何も言えないや…
お母さんのそんな言葉に私は黙って頷いた。
どんな事情があれ、楽しみにしていたゴールデンウィークはあっという間にやってくるんだ───…