好きって言うまで離さねぇ。
「っ!侑梨…」
驚きで声が少し詰まる。
ずっと門の前にいたからか、侑梨が気付いたみたいだ。
門を見上げてみれば、小さなカメラがついていた。
「あの……ウチに泊まるからって遠慮しないでね?」
「その出掛けたいところとか!」と付け足した侑梨。
そんな侑梨は申し訳なさそうな顔をしながら、家の中へ入るよう促した。
そんな気にすることねぇのに。
むしろせっかく泊めてもらうんだから……
「俺が出掛けるときは……侑梨、お前にも来てもらうぞ?」
せっかくなら……いっしょに出掛けたい…だろ?