好きって言うまで離さねぇ。



「……っ!?侑梨の隣の部屋?」


思わず声を詰まらせた。


初めて侑梨と学校に行ったとき、確かに部屋に上がり込んだ。


……そりゃ見覚えあるわけだ。



「そうだけど……なんか不満ある?」


侑梨は少しだけ頬をぷくりと膨らませて言った。


……そんな姿も可愛いこと、侑梨は自覚ねぇの?



つーか……不満があるどころか、かなり嬉しいんですけど…!



「いや、嬉しい。ただ……侑梨がイヤじゃねぇかなって…」


これはほんと。


俺って嫌われてるよな?


隣とかイヤじゃねぇのか?



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