好きって言うまで離さねぇ。
「気持ちよさそうに寝てたから、起こさなかったんだけど……ダメだった?」
侑梨は困ったように眉を下げて、こてんと首を傾げる。
そんな仕草もいちいち可愛い。
「いや、ありがとな?」
寝かせてくれたんだよな。
侑梨の優しさを味わえた気がして嬉しい。
その嬉しさからどうしようもなく侑梨に触れたくて、俺は侑梨の頭を撫でた。
「っ……うん」
顔を隠すように俯いて、何度も首をたてに振る侑梨。