好きって言うまで離さねぇ。



「寝るとき、抱き枕にさせて?」


いっしょに寝よう、ってそんな変な意味じゃない。


侑梨は大切にしたいから、簡単に手を出したりしねぇ。



「……へっ!?」


侑梨は目を大きく見開いて驚く。



「………ダメか?」


俺は侑梨を覗き込んで見つめる。


すると、侑梨の瞳が戸惑ったように泳ぐ。



「っ……あの、抱き枕って…?」


侑梨は俺から顔を背けて言った。



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