好きって言うまで離さねぇ。



………え、寝息?


まさか寝ちゃった……?



冬哉に抱き締められたままだったので、身体の向きを変えると冬哉と向き合う形になる。


そして、確認するように冬哉の頬を引っ張ってみる。


………起きない。



「何で寝てんのよーっ!バカッ」


私は夜だということも忘れてそう叫んでしまった。


冬哉だけ言いたいこと言って寝ちゃうなんて!


ほんとにズルい……!



< 142 / 359 >

この作品をシェア

pagetop