好きって言うまで離さねぇ。



またさっきの、冬哉に背を向けた体勢に戻す。


寝ている冬哉の腕が緩むことはなく、変わらない強さで抱き締められている。



冬哉の体温を感じながら、抱き枕いいかも……なんて思ってる私。


ずっと抱き締められてるなんてさ……今までなかったもん。


お父さんもお母さんも仕事をバリバリこなしてて、

私は幼いながら迷惑を掛けないようにって思ってたから。


甘えすぎちゃいけない。


私は1人でも平気だよ、って。


笑っていなくちゃいけないと思ってたんだ。



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