好きって言うまで離さねぇ。
高校生にもなれば、我慢しなくても1人は平気になった。
だけど、寂しいときは寂しい。
いくつだって親には甘えたい。
そんな私を、優しく包んでくれる冬哉に……
なぜだか涙がこぼれそうなくらい温かい気持ちになった。
お母さんもお父さんも大好き。
そんな2人に愛されてる私は幸せ者だな。
そして今、この瞬間も幸せ。
私はそんないい気持ちで眠りについた───……
「───……り、侑梨っ!」
んん……?
誰かの声にぴくりと反応する。
「起きないとキスするよ?」