好きって言うまで離さねぇ。



───ガバッ


私は勢いよく身体を起こした。


今の……幻聴、だったのかな…?



「なんだ起きたか。残念」


残念そうに、どこか意地悪そうに笑った冬哉。


幻聴じゃなかったのか……!



「おっ、起きるに決まってるでしょ…っ!」


朝起きていきなりキスなんてされたら、私の身体が持たない。


キスされたショックでまた寝るかも……いや気絶しちゃうかも。


ある意味、冬哉のキスは私にとって毒だ。



< 147 / 359 >

この作品をシェア

pagetop