好きって言うまで離さねぇ。
───ガバッ
私は勢いよく身体を起こした。
今の……幻聴、だったのかな…?
「なんだ起きたか。残念」
残念そうに、どこか意地悪そうに笑った冬哉。
幻聴じゃなかったのか……!
「おっ、起きるに決まってるでしょ…っ!」
朝起きていきなりキスなんてされたら、私の身体が持たない。
キスされたショックでまた寝るかも……いや気絶しちゃうかも。
ある意味、冬哉のキスは私にとって毒だ。