好きって言うまで離さねぇ。
「……え…?」
思わず無意識に、そちらに顔を向けてしまった。
そこには冬哉のどアップ。
いつの間にベットに乗っかっていたのか、考える暇もない。
───チュッ
わざとらしく鳴ったリップ音。
私と冬哉しかいないこの部屋に、やけに響いた気がした。
「やっぱりキスしたくなった」
そう言って妖艶に笑う冬哉を前に口をパクパクさせるしかない私。
き、キスされた……!
「ななな…っ!」
いきなり……!?
朝からの甘すぎるキスに、私の頭はついていかない。
「もう1回しとく?」