好きって言うまで離さねぇ。
「……新しく出来たショッピングセンター」
いっときの間があったあと、一言で返された。
なんか……素っ気ないような。
何で……?
せっかくお出掛けするのに…
「そっか。……って、ねぇ!」
納得出来ないよ。
私は一応頷いたあと、冬哉の頬を両手で挟んだ。
自分でも驚く行動。
でも冬哉の方が驚いていて、目を大きく見開いている。
でも、そうでもしないと……
「何で目合わせてくれないの?」
目が合わないでしょ?