好きって言うまで離さねぇ。
「上目遣い……可愛かったから」
そう言うと、ほんのりと頬を赤く染めた冬哉。
冬哉が照れないでよ!
「なっ……!?///」
私まで移っちゃうじゃん。
顔が熱いのは、すぐに分かった。
てか、上目遣いって…
冬哉の背が高いんだから、しょうがないでしょ……
心の中で反論してみるも、声には出さなかった。
「ここは電車なんだから、俺を喜ばすようなことは家でしてよ?」
───へっ!?
もうさっきの照れたような冬哉はいなくて、
意地悪そうに口角を上げて笑っている。