好きって言うまで離さねぇ。



「ウザい。早くどっか行ってくんねぇ?彼女が来るから」


低い声そう言ったあと、彼女達を鋭い目付きでにらむ冬哉。


───え、こんな冬哉初めて見たかも……



そんな冬哉に彼女達は「もう行こ!」と悔しそうに去って行った。



……ってホッとしてる場合じゃない!


テーブルに戻らないと……!


手洗い場の陰から立ち上がった。



───その瞬間。



「ねぇ、かーのじょっ!暇してる?」



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