好きって言うまで離さねぇ。
「───俺の彼女に触んなよ」
また視界が揺れる。
えっ……!
気付いた時には、誰か別の人に肩を引き寄せられていた。
「チッ…男いんのかよ」
私が断り切れなかったのがウソみたいに、男の人達はあっさりいなくなった。
舌打ちは感じ悪かったけど。
「冬哉…」
助けてくれた……
肩を抱かれたままだから、ぎこちなく見上げる。
「バカ!勝手にいなくなったら心配するだろ!」
冬哉は声を少し荒げて言った。