好きって言うまで離さねぇ。
✿素直になれよ -冬哉Side-
「ん、うまいな。ピザ味」
侑梨をナンパした男共を追い払った後、テーブルにつく。
俺は独り言のようにそう言って、クレープをもぐもぐ食べる。
口を動かしながら、向かい側に座っている侑梨を見る。
………さっきから、元気ねぇんだよな。
「……そうだね」
そうだね、って……侑梨はピザ味食ってねぇのに。
きっと俺が言ったことを理解しないで返事してるな、これ。
それくらい、元気がない。
苺クリームを完食しているところから、体調はいいんだろうけど。