好きって言うまで離さねぇ。
侑梨に腕をしっかり握られてやってきたのは、ショッピングセンターの裏口。
……何でこんなところに?
帰るんじゃねぇの…?
そんな疑問は侑梨の言葉で理解することが出来た。
「……あれ?ここ、どこ!?」
………アホか、侑梨。
いつの間にか裏口に来ていたことにショックを受けている侑梨は、
ぽかんと立ち尽くしている。
てっきり正面玄関に行ってるのかと思ってたし。
……でも、俺には都合がいいな。
「……侑梨の、ほしいもんは?」
キョロキョロと周りを見る侑梨の頬を両手で挟む。
……言い逃れ出来ないように。