好きって言うまで離さねぇ。
ちら、と侑梨の様子を窺う。
拗ねているようで、顔は真っ赤になっている。
……可愛い。
「……指輪」
可愛い、なんて思っていると突然発された言葉。
……ユビワ?
「………は?」
侑梨は相変わらずそっぽを向いているわけで。
今の言葉……本当に侑梨が言ったのか?
だって、ユビワって指輪しかねぇよな。
「……指輪って、もしかして俺らのけっ「かっ、勘違いしないでよ!」
再び俺の言葉を遮った侑梨。