好きって言うまで離さねぇ。
「……で?それっきり?」
───昼休み。
俺の目の前には呆れ顔の皐。
「……あぁ」
少し情けなく感じた俺は、皐から目線を逸らして小さく頷いた。
「ほんと……お前って侑梨ちゃんには甘いな」
やっぱり呆れ顔の皐。
でもどこか優しいのは果世ちゃんにも当てはまるからだろうか。
皐にゴールデンウィークの話を聞かせろ、と言われ話したけど。
───侑梨はあの時何て言おうとしたんだ……?