好きって言うまで離さねぇ。



3日前のことを思い出して、弱気なことを言ってしまう。


もともと好かれてねぇのは、分かってんだ。


今より嫌われんのだけは……それだけは避けたい。



「俺はそうは思わないけど」


その言葉を聞いて、俺はバッと皐を見る。



「……マジ?」


何の根拠があって、そんなことを言えるわけ。


期待と不安が入り混じった曖昧な返事をしてしまう。


そんな俺に皐はふ、と鼻で笑ってきた。



< 195 / 359 >

この作品をシェア

pagetop