好きって言うまで離さねぇ。



その言葉を聞いた瞬間、私の顔から笑顔が消えた。


……げ、委員会があるのか…!



「豊橋、ちゃんと参加しろよ?」


念を押すように担任から言われた一言。


……え、私、そんなイヤそうな顔してた!?



わざわざ注意されるなんてついてないなぁ…



「……はーい…」


おっかないね、この体育会系教師は!



───その時。


橘くんがにやり、と爽やかさからかけ離れた怪しい笑みを浮かべているなんて、

私は知る由もなかった───……



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