好きって言うまで離さねぇ。



「侑梨!」



昼休み。


いつものように、果世とお弁当を食べようとした時に呼ばれた。



「……っえ!冬哉!?」


何で冬哉がわざわざ1年の教室に来るの!?


私が驚くのをよそに教室へ入ってくる冬哉。


そんな冬哉に女の子達がきゃあ、と色めきたつ。



「……屋上に来い」


女の子達に見向きもせず、私の机までやってくると、一言だけ言い放った冬哉。


そんな冬哉に、私は頭の上に大量のはてなマークを出現させる。



「……はい?」


……何で?


それに、果世も一緒にいるし……



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