好きって言うまで離さねぇ。



そう言った途端、冬哉にギュッと強く抱き締められた。


温かくて安心する冬哉の腕の中。


今そこに私がいて、想いは確かに通じ合ってる。



「やっと……侑梨が俺のもんになったー…」


そう言った冬哉は、さらに抱き締める力を強くする。



「……く、苦しっ…」



冬哉と両思い。


こんな嬉しいことってない。



でも………いくらなんでも、強く抱き締めすぎだよ…



「あっ……悪ぃ…つい嬉しくて」


そう言ってはにかむ冬哉をすごく愛しく思った。



< 214 / 359 >

この作品をシェア

pagetop