好きって言うまで離さねぇ。
「……じゃあ改めて」
冬哉は、姿勢を正すと真剣な顔をして。
私も思わず姿勢を正す。
「侑梨、俺と結婚を前提に付き合ってください」
そう言って頭を下げた。
「っ……」
気付いたら、私の頬に何か温かいものが流れていた。
「……っはい!こちらこそお願いします!」
瞳にたくさんの涙を浮かべながら私も頭を下げた。
まさか、こんなにも冬哉を好きになるなんて思わなかった。
でも、今思うと冬哉を好きになるのは最初から決まっていたのかもしれないな……