好きって言うまで離さねぇ。
✿俺を信じろよ -冬哉Side-
「っ…ごめん…」
そう言って走って行く侑梨をただボーっと見ているだけの俺。
侑梨……どうしたんだ?
昨日は……普通、だったよな?
俺、何かしたか…?
でも、侑梨……
すごく悲しそうな顔をしてた。
泣きそうなのを必死に堪えて。
そんな侑梨を抱き締めることも、
ましてや触れることさえも……出来ない情けない俺。
どうすればいつもみたいな可愛い笑顔を見せてくれる───……?
「……あ」