好きって言うまで離さねぇ。
そんなことまで言ってきた橘。
……は?
俺の眉間にシワが寄る。
なんか、すげぇ嫌な予感がする。
「あ、妬きました?」
不敵な笑みをもらす橘。
その様子はどこか嬉しそうで……腹が立つ。
「お前、侑梨に余計なこと言ってねぇ?」
もしそうだったら、さっきの侑梨の様子に説明がつく。
変なこと言って侑梨を傷つけたら許さねぇ。
「……自分で考えたらどうですか?それじゃ」
橘は靴を履くと、さっさと帰って行った。