好きって言うまで離さねぇ。
『つまんないなー…じゃあ、キスしてあげる』
は?……キス?
なんて思ってる間にも京香の顔が近付いてきていて。
拒もうと思った時にはもう手遅れで、あっさりキスされていた。
『私は冬哉くんを生徒としても、1人の男の子としても好きよ』
その笑顔と言葉はほんとだったのか、今となっては分からないが。
さらに抱き付いてくる京香に俺の中で何かがキレた。
そういえば親は気を遣って出掛けたんだよなー…
なんて頭の隅で考えながらも、俺達はそのまま───……
「冬哉様!」
その声でハッと我に返った。