好きって言うまで離さねぇ。
「体育祭、楽しみだなー!」
いよいよ体育祭も近付いてきた。
俺の目の前にはやけに張り切っている男が1人。
「皐、なんでそんなにテンション高いわけ」
机に頬杖をついたまま皐に呆れた目を向ける俺。
テンション高いっつーか、浮き足立ってるって感じ。
「おまっ……!体育祭の後に花火が上がること知ってるだろ!?」
……花火…?
体育祭の後……って後夜祭だよな?
「……ああ」
そういやあったな、そんなの。
「反応、薄っ!」
皐がガーンとショックを受けてるけど知ったことか。