好きって言うまで離さねぇ。
「……は?侑梨がいない?」
俺の復唱した言葉に、果世ちゃんがこくっと頷いた。
「……な、なんで」
普通、昼休憩は教室にいるだろ!
学食とかトイレとかならいないかもしんねぇけど…
驚きを隠せない俺に果世ちゃんは淡々と口を開いた。
「侑梨、体育委員なんです。その集まりがある、って橘くんと体育倉庫まで……」
……橘!?
「ありがとう!」
俺はそれだけ言うと、次は体育倉庫へ走りだした。