好きって言うまで離さねぇ。
「待って!」
気付いたら私は、ふたりの前に飛び出してしまった。
「侑梨!?」
「侑梨ちゃん!?」
ふたりの驚いた声が重なる。
そんなの気にしてられない。
伝えたいことが、いっぱいあるの。
「冬哉、京香さんと付き合うなんて言わないで……!私は冬哉が好きなの!だから橘くん、もう止めて……?」
冬哉は責任なんて取らなくていいの。
橘くんの言いなりになることもないの。
「侑梨……!」
冬哉が私の名前を呼んだとき……。
「俺だって、侑梨ちゃんが好きだ!」