好きって言うまで離さねぇ。



うわ、オッケー出た!


ヤバい、ちょっと嬉しいかも……なんてな。



………侑梨は膨れっ面だけど。



「奥には主人も居りますので、こちらへどうぞ」


すでに父さんと侑梨のお母さんは奥へ行ってしまっている。



侑梨が俺の顔色をうかがうから、思いっきり笑顔を向けてやった。



……てか、案内は?

そう思ったとき。


「と、とりあえず行きましょうか…?」


侑梨が控えめに口を開いた。



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