好きって言うまで離さねぇ。



「後夜祭、楽しみにしてる」



冬哉は私の頭をポンポンと数回軽く叩いて、歩いて行った。



───後夜祭、楽しみにしてる



ってことは、その時に私からキスするの!?



えぇぇえ~~~!?



ど、どどどうしよう……



「侑梨ちゃん?上靴履かないの?」



すると、私のすぐ後ろから声が聞こえてきた。



……あ、私まだローファー履いてたんだ。



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