好きって言うまで離さねぇ。



トントンと上履きを履いて、声の主を見上げる。



「おはよ、橘くん」



「おはよ。これから体育委員会あるらしいから、急ごう?」



……えっ!



私の中に警戒心が生まれる。



「その情報……正確だよね?」



私は後退りしながら聞く。



……あぁ、何ともかっこ悪い姿…



「そんな警戒しないでよ」



フフッと笑った橘くんは近くにいた誰かを引っ張って来た。



「は…!?ちょ、何だよお前!」



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