好きって言うまで離さねぇ。
✿誓ってやるよ -冬哉Side-
正直言うと、俺にとって体育祭なんかどうでもいい。
運動は苦手じゃねぇけど……とにかく体育祭なんかは特に面倒なんだ。
「あっ、冬哉先輩だぁ~!」
ちょうど、1年のクラスリレーが行われている時。
甘ったるい声が聞こえてきた。
「…は?」
侑梨がアンカーを走ると聞いていたから、見ていたのに邪魔しやがって。
誰だ、コイツ。
先輩って呼んでるし、今ここにいるってことは2年か。
分かることはそれだけ。