好きって言うまで離さねぇ。
「きゃあぁあー!遅刻するっ」
キスし過ぎた結果がこれだ。
慌ててお弁当箱を片付ける侑梨を見ながら、俺は口を開く。
「遅刻って?」
学校じゃあるまいし。
「午後1番にある、障害物競走に出るの!急がなきゃ!」
本当に忙しいな、侑梨は。
俺は午後何か出るっけ……?
……ま、体育委員の皐に聞きゃいいか。
「私、先に行くね?あ、午後は……ちゃんと頑張ってよ!///」
侑梨がバタバタと去って行く。