好きって言うまで離さねぇ。
✿幸せすぎてありえない -侑梨Side-
きゃあぁぁ~~~!
障害物競走の招集場所へ向かいながら、心の中で叫ぶ。
冬哉が何だかSっ気たっぷりで、ものすごく甘かった!
思い出すだけで、かぁーと頬が熱くなるのが分かる。
「侑梨ちゃん、顔赤いけど大丈夫?」
入場門で声を掛けられる。
「橘くん!え!私、顔赤い!?」
橘くんに顔を覗き込まれて、一歩後退る。
「熱でもある?」
橘くんは、それでもお構い無しに私のおでこに手を当てる。