好きって言うまで離さねぇ。
「こ…こんなに人がいるところで…!」
何してくれちゃってんの、この人は!
周りの人の反応は、見ないようにする人や、口笛を吹いて冷やかす人など様々だ。
「ん?いいだろ、侑梨が俺のもんだって分からせるのに」
口角をキュッと上げて言う冬哉。
「……なっ!///」
本当に熱があるんじゃないかってくらい顔が熱く感じる。
………こんな状態でちゃんと走れるかな!?
何だか、ますます不安になってきた……