好きって言うまで離さねぇ。



あとは、青組と黄組の2人だけ。



「頑張れ、冬哉…!」



私がギュッと目を瞑りそう言った時



『わあぁぁぁあー!!!』



さっきの歓声より明らかに大きな声が聞こえてきた。



………え!?



『怒濤の追い抜きで赤組、1位!2位、黄組!3位──…』



私が目を開けた時には、冬哉が1番でゴールテープを駆け抜けていた。



………う、嘘…



本当に1位になったんだ…!



すごい…すご過ぎるよ…!



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