好きって言うまで離さねぇ。



「はいはい。じゃあ、戻るぞ」



軽くあしらわれた!



冬哉だって顔赤かったのに……



「……って!待ってよ!早い!」



さっさと歩いて行く冬哉に気付いて、私は慌てて叫ぶ。



でも、なんだかんだで私を待ってくれる冬哉。



私が冬哉の隣に追い付くと、自然と手を繋いだ。



───もうすぐ、後夜祭



私は、楽しみでつい緩んでしまう頬をギュッとつねった。



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