好きって言うまで離さねぇ。



「冬哉くん、いらっしゃい!」



笑顔で迎えてくれた愛梨さんに、買ってきたクレープを手渡しながら家へ入る。



「すみません、こんなに早く来てしまって…」



「将来旦那さんになる冬哉くんが何言ってるの!」



愛梨さんはケラケラと笑う。



「まだ彼氏ですから」



俺はそう言って微笑む。



というより、愛梨さんにそう言われたことが嬉しくてつい頬が緩んでしまったに等しい。



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